3分で分かる暗号化技術
3分で分かる暗号化技術と題して、暗号化技術についてざっくりと解説します。
対象者
「暗号化技術って聞いたことあるけどなに?」といった方向け
インプット元
題目
・暗号化技術はなぜ必要なのか?
・暗号化の簡単な仕組み
・共通鍵方式と公開鍵方式について
・暗号化技術はなぜ必要なのか?
暗号化技術について触れる前に、そもそもなぜ暗号化技術が必要とされるのかについて解説します
結論から申し上げますと、ネットワークの通信経路上に潜む危険を回避する為です
危険とは具体的には、盗聴、改ざん、なりすましが代表的に挙げられます。
改ざん、なりすましについては後々アップする「デジタル署名」に関する記事にて詳しく触れていきますので今回は盗聴の場合についてお話します
皆さんはインターネットを使ってデータを送るとき、送り先に向けて複数の外部ネットワークを用いる必要があります。
この際に送信データが丸裸の状態だと経路の途中の第3者にデータをのぞき見されてします危険性があります。
もし、そのデータに重要な個人情報や大切な取引の情報が含まれているとするとかなり怖い話ですよね?
ここで暗号化の出番です。
・暗号化の簡単な仕組み
暗号化とはデータを見られても何が書いてあるのかわからない状態にすることです
暗号化によってデータの内容を見られても良い状態にするのです。
例えば送り主、受け取り主が文字データを暗号化する際にはひらがなを1文字後ろにずらすというルールを共有します。
例えば、「ありがとう」というデータを送る場合に
「いるぎなえ」と暗号化します。
仮にこのデータを第3者が傍受したとしても、「なんだこれ?」となるわけです。
一方で受け取り主は1文字前にずらして「ありがとう」とデータを復号することができます。
これが暗号化技術の超ざっくりとした仕組みです。
まとめると、送り主と受け取り主でそれぞれ暗号化と復号をすることによって、途中経路にて第三者にばれても大丈夫なデータにしてしまおうという仕組みが暗号化技術です。
データを暗号化する際や暗号化されたデータを復号する際には鍵というデータが必要になるのですが、この鍵の種類によってざっくりいうと共通鍵方式と公開鍵方式という2種類の暗号化方式があるので最後にそれについて触れてみたいと思います
・共通鍵方式と公開鍵方式について
共通鍵方式とは
暗号化と復号化の際に同じ鍵を用いて行う暗号化方式です
これはとても単純ですね。この方式は単純な一方で相手に事前に鍵を受け渡す必要があったり、相手によって鍵の種類は変えないといけないのでたくさんの人とやり取りを行う際にはその分鍵の数が膨大になるといったデメリットがあります。
公開鍵方式とは
自分のみが持つ秘密鍵と不特定多数の人間に公開する公開鍵を用いて行う暗号化方式です
この方式では暗号化と復号に別々の鍵を使う必要があることが特徴です
暗号化は公開鍵でしかできず、復号は秘密鍵でしかできません
どのようにしてこの暗号化方式を利用するかというと
自分に連絡をする際はこの鍵を使って下さい、というように公開鍵を公表します
送り手はその公開鍵を用いて送ることでデータを暗号化することができます
一方でデータの復号は秘密鍵をもっている受け取り手しかできないために、このデータは受け取り手以外は誰にも見ることができません
この方式では、受け取り手は秘密鍵と公開鍵の2種類を作成すれば済むので、共通鍵方式のように膨大な鍵を用意する必要はありません
一方で共通鍵方式と比べて公開鍵方式は暗号化や復号にかなりの処理時間を要してしまうといったデメリットもあります。
以上がざっくりと解説した暗号化技術です
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