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セリクラについて

この記事ではセリクラについて以下の題目にて解説していきます

 

・セリクラの定義

・なぜセリクラが起こるの?

・ 実際のセリクラの動き

 

・セリクラの定義

セリクラの正式名称はセリング・クライマックス(Selling climax)」といいます

セリクラとは値動きの動き方の名称なのですが、どのような動きをするかというと、

名前の通りSellの動き、すなわち下落相場の、クライマックスすなわち終盤に発生し、今までの下げ方とは比類のないくらい一気に急降下する動きを指します

・なぜセリクラが起こるの?

なぜセリクラが起こるのかと言うと当然の話ですが、買いの勢力よりも売りの勢力が圧倒的に強くなるからです

それではなぜ下落相場の終盤にてこのような需給関係ができあがるのでしょうか?

それは下落ポジションにて買いのポジションを持っていた投資家達の逆指値注文が引っかかったり、あるいは追証や強制ロスカットによる売り注文が大量に発生する為です

下がる→ロスカット→下がる→ロスカット

このサイクルが短時間に一気に発生することにより、急速に価格が下落します

・ 実際のセリクラの動き

それでは過去のセリクラの動きについて、代表格ともいえるスイスフランショック」についてお話ししたいと思います

 

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こちらが2015年1月15日ごろに発生した「スイスフランショック」を示したチャートです

なだらかな下落トレンドが発生していたのですが、突然、僅か数時間の間に1.20が0.9を割り込むほどの大暴落が発生しました

下落率にしておよそ40%と通貨のレートとは思えない下落です

下げた直接的な原因はスイス中央銀行は為替介入をやめるというニュースからなのですが、この当時EURCHFは1.20を割らないという、認識が投資家全体に蔓延していました

このことから、1.20に近づいたら損切注文を1.20の少し下に設定して買いポジションをもつ投資家が大量にいました

しかし、先のニュースをきっかけに、1.20を割った瞬間、大量の投資家の損切注文が引っかかり、セリクラが発生したと言われています

 

以上セリクラの解説でした

参考になれば幸いです

 

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