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3分で分かる『スワップ金利』について 【ざっくり解説】

 

本日はFXをやられている方なら誰でも聞いたことのあるであろう言葉

スワップ金利についてざっくり解説したいと思います。

よくオーバーナイトで持ち越していたりするとお金が無くなったり、あるいは増えていたりするアレです(笑)

以下詳しい説明に移りたいと思います。

スワップ金利って何?」という質問に対して簡潔な回答を用意するとすれば

「異なる通貨間の金利差調整分」です。

「ふむ。。。分かったようで分からない。」何を調整するの?

と言った質問が飛んできそうなのでもう少し具体的に解説します。

例えば、あなたが今ドル円のロングポジション持ちたいと仮定します。

これはあなたは日本円を売ってドルを買いたい考えていることと同義です。

さて、現在のドル円のレートは1ドル=100.00円とします。

この取引を後述するスワップ金利無しで考えると高金利側の通貨を持つ人が損をしてしまう構図になります

例えば仮にドルが高金利側日本円が低金利側として(2019年06月13日現在ではそうです)、ドルの金利が10%(実際にはこんな高くないですが分かりやすさの為)、日本円が1%とします。

すると、現在1ドル=100円ですが、このお金をそれぞれの国の銀行に預金し金利をつけると

1ドルは10%増加し、1,1ドル

日本円は1%増加し、101円

これより1年後には 1ドル = 91.81円

という計算になります。

あれ?ドルが値下がりしていますよね。これでは現在の1ドル=100円でドルが欲しいなんて言う人はいないのではないでしょうか?’(一年後に金利によって円換算で値下がりしていることが確定している為)

このように、金利スワップが無いと現在価値と将来価値が=にならないことが起こってしまいます

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この不均衡を調整するために金利スワップが存在するのです。

つまり、先ほどの例で言うと、1年後にドルが8.18円分値下がりしてしまわないように、ドル保有者に対して日本円8.18円分が1年間にわたって支払われるのです。

これによってドルと円と現在の価値と将来の価値が=になり、為替レートは金利の影響によって動くことを防ぐことができますね。

まとめると、

金利スワップとは通貨保有者が各国の金利差分によって将来利益不利益を被らないようにするための調整役のことです。

これが金利スワップの正体です。

では金利スワップとは具体的にいつもらえる、あるいは払う必要があるのでしょうか?

答えは大体日本時間の午前7時、サマータイムであれば午前6時となります。

ここで大体という単語を用いらせていただいたのはスワップポイントというのは

証券会社によって付与される時間帯がまちまちだからです。

大体上記の時間あたりに設定されているとは思いますが気になる方はご自身が使用している会社のスワップ付与の時間帯について調べてみることをお勧めします!

以上で『スワップ金利』についてのざっくりとして解説を終了いたします。